幸せな椅子たちのお話
最近お店に来て頂いた方は、ご存知かと思いますが、レジのカウンターのところに私が学生の頃、卒業制作で作ったガラスの椅子が置いてあります。
ちょうど3年前に完成したものなのですが、押入れに眠らせておくのもかわいそうだなと思いお店に持ってくることにしました。
この椅子の作品名は「幸せな椅子たち」といい、これを置くことによってその空間がぱっと明るくなったり、周りの人たちが少しでも幸せな気分になってくれたらいいな。という気持ちを込めて名前をつけたのです。
こんなコンセプトを掲げていたにもかかわらず制作していたときの私ときたら、明け方まで作業して昼まで仮眠をとり、また明け方まで作業、というような生活。こんな状態が半年近く続いていたので、身体も心もぼろぼろでした。
作品を完成させることだけに一生懸命になりすぎて周りが見えず、これだけ頑張ったんだからという思い入れと達成感はありましたが、作品に愛情こめて制作していたかは疑問です。幸せな椅子のはずなのに・・・
そして、完成し、発表したあとは、もうそのことに満足してしまい、使うことなくしまってありました。だから、お店にもってくるまでは座り心地をちゃんと知らなかったのです。
お店に持ってきて皆さんが反応してくれて、実際座ってくれる。この椅子に座りながら楽しそうにおしゃべりしたり、コーヒーを飲んだり、将来の大きな夢の話をしたり、作品の話をしたり。私の椅子に座って幸せそうにしているみさなんを見て私はすごく温かい気持ちになりました。こっそり泣いてしまった事もあります。
“3年目にしてやっと本当に私が作りたかったものに近づけたんだなって。”
この店を通じた出会いや、こんな出来事から私はパワーをもらっています。
出会いから学び、感じ、物づくりに対する気持ちも見つめなおしています。今までの私の物を作る姿勢には何か一番大切なものが欠けていたことにやっと気が付きました。この大切なことに気付かせてくれたのもお客さんたちとの出会いがきっかけでした。
定員とお客さん、という関係以上に、人と人という関係を築けていけたらいいなと思っています。
たくさんの出会いに感謝しています。
これからは、わたしもみなさんにパワーをおすそわけしていけるようにがんばります!
いつも与えてくれてありがとう。今まで出会ったたくさんの人たちへ。
05/3/26
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| 幸せな椅子たち |
| 2002年 緊張感を感じます。 |
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| 2005年 色は褪せてしまったけど、なんかいい顔してる。 |
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おまけの写真
ピーマンのぼうし |
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